【蕾(つぼみ)】何があってこの漢字になった?
こんにちは。
漢字の面白いところって一文字で意味を持っているからだと私は思っています。
「どうしてこの概念やモノがこの漢字になるんだろう?」とふと疑問に思う瞬間ってございませんか?
最近「蕾」という漢字に引っかかりを覚えました。
草冠に雷?どういう関係なんだ?と。
結構気になってしまったので、漢字の由来を紐解いていきました。
①. 漢字のでき方
まずご存じだと思いますが、漢字は物事の形を表した象形文字から派生した場合がとても多いです。
「山」なんかは分かりやすいですね。見たまんまを線で表現していますもんね。
「男」とかは、「田」と「力」を組み合わせたりなど、2つの意味を持つものを組み合わせて1つの漢字を作ることが多いです。
概念に関しては良く表現したなと思うほどうまく作られていますね。
基本的には、「今ある形を線で簡潔に表現」していますね。
②. 「蕾」という漢字の由来は?
では、この前提で考えた時に「蕾」はどうでしょう。。。
草冠は分かりますが、下が雷?
雷がとどろく日につぼみが出るのか?と思いましたが、どうやら「雷」の形になったことは偶然のようです。
旧字では「田」を3つ重ねた漢字があり、田が積み重なっている様子が花のつぼみが積み重なっているからだそうです。
③. そもそも「雷」の「田」という漢字はどこから来た?
ここでもさらに疑問が出てきました。
「雷」の雨は分かりますが「田」?
実はこの「田」は「田んぼ」が由来ではないらしいです。
雷のゴロゴロという音や、稲光の形を表現したらしいです。
「蕾」の「雷」と「いなずま」の「雷」は別由来ですが、結果的に同じになったらしいのです。
すごいですよね。
④. 「稲妻」の稲は?
さらに調べるうちに、そういえば「雷って稲妻とも言うしな。。。」と引っかかりました。
「雷」の「田」は「田んぼ」を表していないのに「稲」?
どういう関係性かというと「雷が多い=豊作」らしく、稲を成長させる妻的な役割を果たすため稲と妻で「いなずま」を表現しているそうです。
⑤. 稲妻は妻を使っているのに「ずま」?
妻という漢字は「つま」と呼びますよね。ですのに、なぜ「いな”ずま”」と濁音の「す」を使うのでしょうか?
簡単に言いますと、七夕と同じ扱いだそうです。
一文字ずつに分解してしまうと本来の意味からかけ離れてしまうため、二語で一つと扱ってしまおうという流れがあるので、分解して考えるほうが邪推でした。
まとめ
普段何気なく使用しているのに漢字って奥が深いですね
由来を知るといろいろと面白いですよね。
身近にあふれているものにフォーカスを当てると新しい世界が見えるので、知的探求心が止まりません。